「家事、育児、お金…動画を通じてママたちの課題を解決したい」MAMADAYS編集長 宮下ゆりか【後編】

株式会社エブリーが運営するママ向け動画メディア「MAMADAYS」編集長の宮下ゆりかさん。早稲田大学在学中は、雑誌、広告、CMなどのモデルとして活動するとともに、調理師の専門学校にも通っていたそうです。

大学卒業後、インターンを経てエブリーに入社した宮下さんは、ママたちの「お金に関する課題」について、どう考えているのでしょうか。

——宮下さんが解決しようとしている「ママたちの課題」を分解するとどのようなものがあるのでしょうか。

宮下氏:家事、育児、お出掛け、お金、住まい、人間関係など多岐に渡ります。そして、そのような悩みに対して横串で関係しているのが「お金」なのではと考えています。お金があれば必ず幸せになれるわけではないと思いますが、なければ人生の選択肢はどうしても狭くなってしまうのでママにとってシビアな問題だと思っています。

お金の問題に対してママたちが日頃何かできてるかというと、なかなか手が出せていません。日用品をなるべく安く購入して節約するような支出をなるべく抑えるという短期的な対策しかできていないようです。その責任は私たちのような情報を発信する媒体側にもあると考えています。

多くのママは多忙で目の前のことで精一杯なので、長期的な解決策に出会える瞬間もない。自分から調べようというモチベーションもなかなか湧かない。情報に出会うきっかけもないから、検索もできない。お金や未来に関して不安を抱えているけれど、何かできてるかというと、できてないかなというのは課題としてあります。

——ママたちのお金の課題に関して「MAMADAYS」ではどのように解決法を提示していきたいとお考えでしょうか。

宮下氏:私たちは、課題解決のなかでも、潜在的な課題にフォーカスして動画コンテンツを作っています。ママは本当に多忙なので、夜泣きや寝かしつけのような顕在化された課題にしか解決のモチベーションを湧かせる余裕がありません。世の中に情報は溢れていますが、顕在層にしか届かないのです。

特に近年は核家族化が進んでいるので、おばあちゃんの知恵袋ではないですが「こうやるといいわよ」と提案してくれる人がそばにいない。課題に気づかせてくれる人がいないのです。なので、できる限り先回りして、潜在的な課題に気づかせ、解決法を提案しています。

なので、お金に関しても、ママが潜在的な課題として解決策に出会うきっかけを作っています。顕在層しか出会えないジュニアNISAやiDeCoなどの制度の紹介も企画会議でも挙がっていますし、実際にそのような動画コンテンツもあります。私たちは金融専門のメディアではありませんが、これからもママたちの課題解決に繋がりそうなテーマを扱って、解決策に出会うきっかけをお届けしたいと思っています。

——「MAMADAYS」でお金の課題解決を考える過程で、宮下さんご自身もiDeCoに加入されたそうですね。

宮下氏:iDeCoのことを調べていくと、30年後の自分への仕送りのようなものだなと思いました。こうやってお給料を貰える立場になって、仕事自体も楽しいのですが、自分の老後に対して何もできていないとぼんやり不安になりますよね。

漠然とした不安を解消できる手段のひとつとしてiDeCoが存在することを知れた私は幸せだったと思います。私はたまたま知るきっかけがありましたが、私ぐらいの20代の世代だと、なかなか情報自体に触れる機会がないのではないでしょうか。

私はまだ母として家庭を持っていませんが、将来に不安を抱えています。みんな不安だと思います。今は楽しいし、幸せですけど、今の自分の持っているスキルが生涯通用するわけではないと思います。なので、自分自身のスキルアップもそうですし、良いツールとか、良いサービスや商品があれば、積極的に取り入れていくべきだと感じています。

——iDeCo加入前と加入後では、何か心境の変化はありましたでしょうか。

宮下氏:すごくありましたね。資産運用は、行動を起こす瞬間、つまりゼロからイチになる瞬間が、一番ハードルが高いですよね。ここさえ乗り越えてしまえば、あとは楽になると思います。私は、金融や経済を専門に勉強したことはないのですが、iDeCoに加入したことで、その他の投資や資産運用にも少しずつチャレンジしてみようかなという気持ちになりつつあります。

また、税金のメリットがあることが一番、加入の後押しになりましたね。投資初心者には「節税して税金額を軽減した分貯める」がシンプルで受け入れやすいかと思います。税制メリットが大きいから、友達にも自信を持って伝えることができましたし、当社のママ社員なんかは周りへの口コミを通して、インターン生も加入したんですよ。

——学生さんですよね!?口コミの威力ってすごいですね(笑)

宮下氏:女性にとって、リアルな紹介、知ってる人からの勧めや口コミは、意思決定における重要なポイントだと思います。私自身もMAMADAYS編集部のなかに、既にiDeCoに加入しているメンバーがいたので、その者から色々教えてもらったことで怖さが拭えた部分があります。

投資初心者は、カタカナが連なっていたり、専門用語が多かったりすると読む気すらなくしてしまうとか、金融というカテゴリー自体におびえてるとかあると思うのです。友達の普段の会話の中にあると、スッと入ってくるのかもしれないですね。

ママは特にそうだと思います。ベビーカーやオムツの選択にしても、幼稚園や保育園の選択肢にしても、意思決定の軸は、ママ同士での口コミとか、シェアとか、信頼しているママさんにお勧めしてもらうことだそうです。

——最後に、これからの「MAMADAYS」運営の意気込みを教えて下さい。

宮下氏:ママの未来ってすごく長いんですよね。私たちがメインターゲットとしてるのは未就学児のママですが、ママはずっとママなんですよ。子どもが成人してもママですし、子どもがおじいちゃん、おばあちゃんになっても、ずっとママですよね。

40歳で出産したとしても、子どもが成人したときには、まだ60歳。現在の女性の平均寿命87歳で亡くなると仮定しても、あと30年弱ありますよね。これから自分の時間が増えるといったときに、自由に使えるお金があればより選択肢を広げられるのではないでしょうか。

「今は子どもが一番の投資先」と考えるママたちにも、ぜひ未来の自分自身への投資についても積極的になれると未来がますます明るくなるのではと考えます。MAMADAYSでも、積極的にママの未来の可能性を広げる情報を発信していきたいと思っています。

宮下ゆりか
株式会社エブリー(https://corp.every.tv/)が運営するママ向け動画メディア「MAMADAYS」編集長。早稲田大学在学中、調理製菓専門学校に通い、調理師免許ならびに食育・ライフスタイル関連資格を多数取得。2015年12月エブリー入社、2016年2月「MAMADAYS」編集長に就任し、幼少期より掲げていた『ママの幸せ』を実現するべく、ファミリー&ライフスタイル動画メディア立ち上げに従事。

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