確定拠出年金 投資タイプ別ポートフォリオ(バランス重視の人向け)

(写真=nut3d/Shutterstock.com)

確定拠出年金は新たな投資方法として注目を浴びています。

年金という名前の通り、確定拠出年金も自分で積み立てるものですが、似たような制度である確定給付企業年金では、企業などが支払った掛金を生命保険会社・信託銀行等が運用しています。確定給付企業年金の特徴として、将来受け取れる年金が少なからず保障されていることがあげられます。

それに対し、確定拠出年金は企業や個人の加入者が毎月一定額の掛金を拠出し、加入者自ら運用することになるため、運用の結果次第で将来受け取れる年金の額は上下します。そのため、通常の年金とは異なりリスク(値動きの幅)把握が重要になってきます。

iDeCo(イデコ)の特徴

iDeCoは、毎月の掛金を自分自身で運用しながら積み立てていき、原則60歳以降に年金もしくは一時金で受け取る仕組みとなっています。決められた限度額のうち毎月いくら積み立てるか、どんな金融商品で運用するか、どのように受け取るか、すべて自分自身で決めることができる制度です。

また、2017年1月には専業主婦、公務員などにも加入対象が広がりました。掛金の設定に関しても月々の限度額は決められていますが、範囲内であれば毎月5,000円から1,000円単位で選択することができ、自分の収入にあった掛金を設定できます。掛金は年一回変更可能で、60歳まで積み立てることが可能です。

iDeCoは、積み立てた掛金が全額「所得控除」、運用時は分配金などの運用利益が「非課税」となり、受取の際は、受取方法に関わらず一定額まで「非課税」になるなど、メリットが多く存在します。

注意点として積み立てた資産は、原則60歳以降に老齢給付金として受取りが可能ですが、一部条件を除いて途中で解約することはできません。

iDeCo(イデコ)の金融商品について

iDeCoの金融商品には元本確保型、元本変動型があります。元本確保型商品は「定期預金」、「年金積立保険」などであり、元本変動型には「投資信託」、「国内株式型」、「外国株式型」、「国内債券型」、「外国債券型」、「国内REIT(リート)」、「海外REIT]、「バランス型」、「コモディティ」などがあります。

元本確保型のメリットとしては、大きく元本割れするリスクが無いことです。デメリットは、安定している代わりに増加の幅が少なく、この運用では資産をあまり増やせません。

元本変動型のメリットとしては、元本確保型と比較すると資産を増やせる機会が多いことですが、デメリットとしては、元本割れする危険性があることです。元本確保型、元本変動型のメリット、デメリットを認識しつつ、バランスよく組み合わせていくことが上手な運用への近道です。

バランスを重視した運用方法

金融商品をバランスよく運用するうえで、意識しなければならない点があります。それは、リターンはリスクと隣り合わせだということです。

例えば、元本変動型の中でもリスクの小さい債券やリスクの大きい株式があります。一般的に、債券がローリスク・ローリターンだとすれば、株式はハイリスク・ハイリターンです。また国内資産、海外資産がありますが、為替変動があるため、海外資産はリスクとリターンが大きくなりやすいです。

このような点を踏まえてバランス重視の組み合わせを考えた場合、国内債券、国内株式といった国内資産を中心に配分を行い、プラスアルファで海外資産(海外債券や海外株式)にも投資する方法がいいでしょう。

「バランス型」という商品は「国内株式」「国際株式」「国内債券」「国際債券」「REIT」などを組み合わせた商品で、リスクが分散されているのでバランス重視の投資信託になっています。しかし自分で割合を決められない、手数料が高いといったデメリットがあります。

現状把握とリスク

個人型確定拠出年金の運用は、自分の現在の経済状況を把握したうえでの掛金の設定、運用する金融商品の選定など、主体的に行っていくものです。実際にiDeCoを申し込む際には、リスクを考えながらどの様に運用をしていくのか、将来のことを見据えて決める必要があります。

またバランスを重視した場合、現在の状況だけでなく、リスクは少ないかなどの将来的な見通しも必要となってくるため、確定拠出年金の運用方法や自分が運用している商品の性質など、よく確かめて運用していきましょう。

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