事前に押さえておきたいiDeCo(イデコ)の2つの注意点と解決策

(写真=Elnur/Shutterstock.com)

税制優遇や長期積み立てによるお得さやメリットが注目されている個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」ですが、もちろん制約や注意しなければならないこともあります。特に投資信託を利用しての運用で起こるリスクについては、しっかり理解した上で、賢く・おトクに老後資金を積み立てていくことが大切です。ここでは、iDeCoの2つの注意点とその解決策を説明していきます。

iDeCo(イデコ)の注意点1 投資信託のリスク

まず1つめに注意すべき点は「投資リスク」です。先にも述べたように、iDeCoは投資信託を利用して運用をしていくのが主流です。右肩上がりの成長の波に乗って大きく増える場合もありますが、投資のタイミングや選んだ商品などによっては大きく元本を割り込む可能性もゼロではありません。

iDeCoに加入したから安心だと何もしないでいたら、積み立てたお金が減っていた……なんていうことにもなりかねません。商品を選ぶ際には、どの程度リスクがあるのかなど商品の特徴を把握し、自分のリスク許容度を超えないように注意しましょう。

自分の投資総額がいくらになっているか、今、どのくらいの運用実績になっているかの確認は、定期的にしましょう。また、少なくとも年に一度は郵送もしくはWEBサイト上で資産状況のお知らせを確認することができるので、それを必ずチェックすることも大切です。もし運用状況が思わしくないようなら、掛け金で投資する商品の配分を替える、スイッチング(積み立てた資産を売却して投資する商品を変更)するなどの見直しをするといいでしょう。

iDeCo(イデコ)の注意点2 原則60歳まで途中引き出しができない

もう1つの注意点は、「60歳まで引き出しができない」ことです。iDeCoはあくまで老後のための資金作りなので、積み立てた資産は60歳になるまで引き出すことができません。例えば、マイホーム購入の際、頭金にするお金があと200万円足りないという事態になった場合でも、お金を引き出すことはできません。

また、誰でも60歳から受け取れるわけではないことにも注意しましょう。積立期間は原則60歳までですが、受け取り開始年齢は加入していた期間によって異なります。60歳から受け取りたいのであれば、10年以上加入していることが条件です。それ以下の場合は加入期間によって変わり、例えば4年以上6年未満の場合は63歳から受け取りがスタートに、2年未満であれば65歳から受け取りがスタートになります。

賢くiDeCo(イデコ)を活用しよう

以上のように、iDeCoにも注意すべてき点や制約があります。自分の投資している商品にどんな特性があるのか、自分の資産状況はどうなっているのかなどのチェックを欠かさないことが大切です。また、最初から限度額いっぱいをiDeCoで積み立てるのではなく、余裕を持った金額設定にすることもひとつの手です。

iDeCoが60歳まで引き出せない以上、マイホームや教育費の積み立ては別の口座で行い、それ以外の余裕のある分をiDeCoに回すといった預け分けをすることをおすすめします。ここで述べた注意点も考えながら、賢くiDeCoを活用しましょう。

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