投資初心者の素朴な疑問 株を買うってどういうこと?

(写真=KANOWA/Shutterstock.com)

株式投資をはじめたばかりでどのように株を買ったらいいのかわからない、素朴な疑問が多くなかなか投資に踏み出せない……。そのような人のために、株の基礎知識から実際に買う方法まで、わかりやすく解説していきます。

「株を買う」=企業に出資するということ

そもそも投資とはどのようなことを指すのでしょうか。次の3つの考え方ができます。

1つ目は経済学上の概念で、会社が利益成長を行うために、設備、人、原材料などに投資をすることを指します。2つ目には、株式、投資信託、債券、不動産をはじめとした金融商品に資金を投じ、売買益や配当収入などにより利益を得ようとすることをいいます。そして、3つ目は自分のためにスクールに通ったり、ジムに通うことなども投資(自己投資)といいます。このように、現在価値ではなく将来の価値を見込んで交換することを「投資」といいます。

今回のテーマである「株を買う」ことは、株式会社が事業資金を得るために発行した株(株式)を、出資者(株主)として購入することをいいます。株式会社は株主による投資家の存在によって企業運営が成り立っているのです。

株主の権利とは?

株主になると得られる権利にはいくつか種類があります。1つ目は株主総会に参加できる権利です。株主総会では会社から株主に向けて提案が行われ、株主はその提案を承認するのかを決める議決権があります。それ以外にも、取締役・監査役の解任請求権、帳簿閲覧権など、企業の経営に参加する権利が得られます。

2つ目は配当金などの利益分配を受け取る権利が挙げられます。さらに、会社の解散などに際して残った会社の資産を分配して受け取る権利、TOB(公開買付け)に参加するかどうかを決める権利などさまざまあります。

株主が得られる利益は3種類

株主が得られる利益は「売却益」「配当金」「株主優待」の3種類に分けられます。

まずは「売却益」について説明をしましょう。株式は発行済株数が決まっているので、購入したい人が増えればその分、株価は上がります。購入した株価よりもが高い株価で売却をすれば、購入額と売却額との差額が利益(=売却益)となります。この差額が大きいほど儲けも大きくなるため、株をできるだけ安く買うこと、値上がりしそうな株を見極めることがコツです。

次に「配当金」について話をしましょう。これは企業が事業で得た儲け(利益)の一部を株主に還元することを指します。配当は1年に1回の企業もあれば、2回、4回の企業もあります。1株あたり〇〇円などと企業が決め、株主に支払われます。なお配当を実施しない企業もあります。

最後に「株主優待」についても触れておきましょう。株主優待とは、企業から株主へ自社商品やサービスを提供することです。株主優待でもらえる物(優待品)は、金券や割引券、自社・グループ商品など、さまざまなものがあります。最近は株主優待ブームといえるほど株主優待は注目を浴びており、企業側も株主優待に対して工夫をこらしています。また、長期保有を意識した株主優待の実施をしている企業もあります。

証券会社で口座開設すれば株が買える

株式の購入=株主になること、株主になれば議決権、配当金、株主優待などをもらえる権利を有することを紹介してきました。それでは株を購入するにはどのようにしたら良いのでしょうか。

まずは口座開設です。株の取引は企業と直接するのではなく、一般的には証券取引所を通じて購入します。そこで証券取引所との取次ぎをしてくれる「証券会社」に口座を開設します。店舗がある証券会社なら、説明を聞きながら申し込めるので初心者にも安心ですが、手数料の安さや手軽さを重視するなら店舗を持たない(あるいは少ない)ネット証券を選ぶのも一案です。

次に、購入する株(=銘柄)を選びます。日ごろからニュースやトレンド、気になる会社の業務内容などをチェックしておくのが良いでしょう。銘柄を選ぶポイントは、業績の良さです。そして、できるだけ安い株価で購入することです。業績は企業のホームぺージ(IR情報)や証券会社Webサイトでチェックできるので、過去の業績推移と今後の予想を確認します。株価は「株価チャート」という株価の動きを示したグラフを見て確認するのが良いでしょう。

買いたい銘柄が決まったら、証券会社の口座に必要な資金を入金して、発注します。Webで自ら発注する場合は、注文したい銘柄コード、株数、価格(指値、成行の別)、注文の有効期限などを入力するだけで完了です。

証券会社は発注された注文を証券取引所へ取り次ぎ、証券取引所では一定のルールに則り取引を成立させます。購入者が「株主になった」という情報も、証券会社を通して各企業に伝わります。

株を買って投資家デビューしよう!

株を買うことによって得られる権利や利益、そして具体的な買い方を説明してきました。難しく思われがちな株ですが、基礎的なことを理解すればそれほど手ごわいものではありません。今は5万円以下、10万円以下などで買えるお手頃な銘柄も多く、株主優待がある銘柄なら保有しているだけで優待品がもらえるなど、気軽に利益を享受できます。株が気になっているなら、試しながら勉強するのが一番です。まずは少額からスタートしてみてはいかがでしょうか。

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