iDeCo(イデコ)への活用にも便利。「バランス型ファンド」ってなに?

(写真=ShutterOK/Shutterstock.com)

個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」を運用する際、どの投資信託を購入するかどうか検討する人も多いでしょう。しかし、金融機関が用意している数多くのラインナップを見ると、どれを選べばいいか悩むものです。そんなときは、運用をファンドに任せ、分散投資してリスクの軽減が期待できる「バランス型ファンド」の利用を考えてみてはいかがでしょうか?

1本で幅広い投資対象で運用する「バランス型ファンド」

バランス型ファンドは、ポートフォリオ運用の考え方を取り入れた投資信託です。1つのファンドが、値動きの異なる複数の資産に分散して投資することで、価格変動(リスク)を小さくしようという考え方です。

たとえば、投資対象としては大きく分けて株式と債券、不動産投資(REIT)、コモディティが挙げられます。

株式と債券は一般的に経済の変動に伴い、値動きが相反して変動します。景気拡大時には株価は値上がりし、債券価格は金利上昇によって下落します。景気後退期には株価が下落し、債券価格は金利下落に応じて上昇するというのが基本的な考え方です(もちろん例外もあります)。つまり、それぞれ違った値動きをする投資対象の両方を保有していれば、景気の波に左右されにくく、資産価値の大幅な減少を避けることが期待できます。

ポートフォリオの配分は「固定型」と「変動型」の2種類がある

バランス型ファンドは、ファンドの運用方針によってどの投資対象にどのくらいの比率で投資するかが違ってきます。

バランス型ファンドのなかには、資産配分の割合が決まっていて原則変化しない「資産配分固定型」と、相場の変動に応じて資産配分の割合を変化させる「資産配分変動型」の2種類があります。固定型は従来からある運用方法で、たとえば、債券と株式の比率を1対1、債券と株式とREITの比率を3分の1ずつなどと定めて運用します。

それに対して、変動型は市場の変化に応じて、投資対象の配分の割合そのものを変化させるという機動性のある運用スタイルです。たとえば、強気市場のときは、株式やREITの比率を上げて、弱気市場のときは債券の比率を上げるといったように、資産配分の比率を市場変化に応じて随時見直すタイプです。

「バランス型ファンド」の信託報酬

ただし、バランス型ファンドは、運用手数料である信託報酬が高めだというデメリットもあります。信託報酬とは、資産の運用を運用会社に任せる代わりに支払う運用手数料のことです。投資信託を保有している間はずっと支払うお金のため、信用報酬が高いと、利益が出ても、差し引くと最終的な利益が下がってしまうことがあります。

一般的に1%を超えると「高め」だと考えられていますが、積極的リターンを求める運用を目指すアクティブ型と言われるものは、1%を超えているのがほとんどです。バランス型でも1%を超えるものが多くあるため、購入を検討する際には信託報酬を確認しましょう。

最初の1本として初心者がお任せで選ぶのに適している

バランス型ファンドはポートフォリオ運用でリスクを分散するため、初心者には適した商品です。それぞれ違った値動きをする投資対象を複数保有していれば、景気の波に左右されにくく、資産価値の大幅な減少を避ける運用が期待できます。

さらに、市場の流れが変われば、運用会社が自動的に資産の配分をルールに沿って変えてくれるので、自分のポートフォリオの見直しをする面倒な作業も必要ありません。忙しくてほったらかしにしておきたい人にもオススメです。

バランス型ファンドを「最初の1本」として検討してみてはいかがでしょうか。

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