「つもり貯金」で貯まったお金をiDeCo(イデコ)に回せ!

(写真=ESB Professional/Shutterstock.com)

お金を貯める基本は、毎月の給料をもらった時点で積み立てるお金を取っておく「先取り貯金」を実行することです。また、貯金する金額をキープした上で月末に余ったお金を積み立てに回せれば、さらに額を増やすことができるでしょう。お金を余らせるテクニックの1つが「つもり貯金」。つもり貯金が身に付けば、今注目されている個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」への拠出額を上乗せすることも可能です。つもり貯金のメリットを説明します。

「つもり貯金」とは?

つもり貯金とは、「○○したつもり」とお金を使ったつもりで実際は使わずに、貯金に回すことを言います。たとえばケーキ屋の前を通ったとき、いつものように買ってしまうのではなく、「300円のケーキを買ったつもり」になって我慢し、その分を貯金するというものです。あるいは、300円のプリンを買う代わりに100円のコンビニプリンを買って、差額の200円を貯金する方法もあります。

買い物をする前に、買ってしまうのか「つもり貯金」するのかを考えるようになると、無駄遣いを減らせる効果があります。タバコを吸ったら決まった額を貯金する「禁煙貯金」、体重が増えたらその分を貯金する「ダイエット貯金」など、自分で決めたルールで「つもり貯金」する方法もあります。

「粉雪の法則」3カ条

なぜ大金を一度に貯金するより、つもり貯金で少額をこまめに貯めるのがいいのでしょうか。つもり貯金が生み出すメリットを、「粉雪の法則」の3カ条でご紹介します。

その1.粉雪は目に見えない
大きなぼた雪は、見た目は積もりそうでもすぐ溶けてしまうのに対し、粉雪の一つひとつはさほど目には見えなくてもしっかり積もります。大きなお金の「ぼた雪」を単発的に地面に落とすより、小さなお金の「粉雪」を毎日のように継続して落としていくほうが、結果的には大きな効果を生み出します。このように、つもり貯金は、一回一回は小さな金額であっても、工夫すれば無理なく続けられるのです。

その2.粉雪は溶けにくい
大金を「ぼた雪方式」で貯めるとすぐに溶けてしまいます。大きなお金を貯めると、気持ちが大きくなり「少しくらい使ってもいいだろう」と甘えが生まれるのです。一方で、「つもり貯金」で貯めたお金を使い込む人はあまりいません。自分で努力して作ったお金を使うのがもったいないという気持ちが働き「溶けにくい貯金」となるのです。

その3.粉雪は寝ている間にも積もる
粉雪は寝ている間にも積もります。つもり貯金でまとまったお金をつくれたら、それを運用に回していくことも大切です。たとえば1,000万円を年利0.25%で運用すれば年2万5,000円の利息、債券で運用して利回りが年1%なら年10万円の利息、株式で年3%運用したら年30万円の利息となります。複利効果を利用すれば、雪だるま式に貯金が増えていきます。

つもり貯金で浮いたお金をiDeCo(イデコ)の拠出額の上乗せに

iDeCoは毎月積み立てをしていくことで、60歳以降の「給付」を自分でつくる年金制度です。2017年1月の制度改正によって、基本的に公務員や専業主婦(夫)を含めた20歳以上60歳未満の国民の全員が加入できるようになりました。iDeCoのメリットは以下の3つがあげられます。

・ 拠出額が全額所得税控除となる
・ 得られた利益・利息は非課税
・ 受け取るときにも一定額まで非課税

iDeCoの最低拠出額は月5,000円で、年に1回、拠出額を1,000円単位で変更することができます。つもり貯金が身に付き、毎月1,000円を「つもり貯金」できるようになったら、その1,000円をiDeCoの拠出額に回すことをおすすめします。iDeCoの拠出額を増やせば、より大きな税金の控除が受けられるため、お金を定期預金に預けるより効率的に貯めることができるからです。

iDeCoに加入するには、加入する金融機関から申込書類を取り寄せ、必要事項を記入して返送します。このとき本人確認書類が必要となります。加入審査が通り、口座を開設したら、運用方法を決めてスタートさせます。手続きから口座開設まで1〜2カ月程度かかるので、時間に余裕をもって手続きを行うといいでしょう。

「つもり貯金」の感覚を培って、iDeCoでうまく貯金を運用できれば、効率的にお金を貯めることが期待できます。まずは、小さな額でも「使ったつもり」のお金を貯金していくことからはじめてはいかがでしょうか。

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