iDeCo(イデコ)では、年齢に合わせて投資先を変えるべき?

(写真=alphaspirit/Shutterstock.com)

個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」は、老後のためのじぶん年金としての側面を持ちます。そのため、長期的な運用が前提です。そこで重要なのが、年齢やライフステージごとに投資先や投資の組み合わせを調整していくことです。今回は、年齢と投資先・組み合わせの基本から、便利なターゲットイヤー型の投資信託まで解説していきます。

投資の組み合わせとリスクの関係は?

投資信託の投資先や組み合わせを考える上で大前提となるのは、自分の「リスク許容度」を把握することです。リスク許容度とは、運用中の値下がりに伴う損失をどの程度受け入れられるかの度合いです。基本的に高いリターンを得ようとすれば高いリスクを許容する必要があり、リスクを低く抑えようとすれば低いリターンを受け入れる必要があります。当然リスク許容度には個人差がありますが、基本的に年齢が上がるにつれて許容度は低くなるといわれています。

投資信託の投資先である株式と債券の2資産に投資する場合を考えてみましょう。一般的に株式は期待できるリターンも高いのですがその分リスクも高く、一方債券は期待できるリターンは低くなりますが、リスクも低くなります。この2資産の組み合わせ割合によって最終的なリスクが決まります。これに加えて、株式や債券が国内投資なのか海外投資なのかによっても、リスク度合いが変わります。

年齢とともに自動的に投資先を変更してくれる「ターゲットイヤー型」

働いて給与を得ることを考えると20代から40代の間はリスクをとって株式の割合を多めにして大きなリターンを狙い、50歳になり、いよいよ退職まで10年を切ってくると徐々に債券の割合を増やしてリスクを抑える傾向があるといわれています。

とはいえ、自分で資産配分を調整するのが面倒だという人におすすめなのが、「ターゲットイヤー型」の投資信託です。ターゲットイヤー型投信では、あらかじめ目標とする年=ターゲットイヤーを設定し、最初は株式の比率を多くした積極的な運用を行います。その後ターゲットイヤーに向けて徐々に安定運用(債券など)の割合を上げていき、ターゲットイヤーに達したら完全に安定運用のへと切り替わります。

最初にターゲットイヤーを決めてしまえば、その後の運用は最適な配分になるように自動的に変更されていくため、自分で資産配分を調整するという手間を省くことができるのが最大のメリットです。

ただし、ターゲットイヤー型特有のリスクがあることには注意しなければなりません、例えば、株式比率が高い前半の時期に株式相場が低迷し、含み損を抱えたとすると、後半になって株式市場が好転しても、株式比率が下がってしまっているため、運用成績に反映されないというパターンがあります。

ターゲットイヤーの代表例「セレブライフ・ストーリー」

ターゲットイヤー型投信の例としてSBI証券で取り扱っている「セレブライフ・ストーリー」を見てみましょう。セレブライフ・ストーリーでは退職までの期間に合わせて2025年から10年おきに2055年までのターゲットイヤーを想定した4種類の投資信託が用意されています。

また、国内・先進国・新興国の株式と債券、さらにREIT・ヘッジファンド、コモディティといったオルタナティブを合わせた計9種類の資産に細かく投資することでリスク分散が図られています。

例えばターゲットイヤー2055年であれば、最初の段階では株式・オルタナティブ75%、債券25%の割合で運用します。そこから徐々に債券の割合を増やしていき、2035年に至ると株式・オルタナティブと債券の割合がほぼ半々となります。そしてターゲットイヤーである2055年の時点では株式・オルタナティブ30%、債券70%となり、安定運用が開始されます。

iDeCo(イデコ)は年齢やライフステージに合わせて見直しを

iDeCoは長期的な運用が前提となるため、年齢やライフステージに伴うリスク許容度の変化に合わせて、投資先や組み合わせを調整していかなければなりません。ターゲットイヤー型投信は、ターゲットイヤーの設定さえすれば、後は運用会社におまかせすることができます。iDeCoで投資を初めてスタートするという人にとっても検討しやすいでしょう。老後の自分のために、今から少しずつ積み立てていくのがよいのではないでしょうか。

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