個人型確定拠出年金 iDeCo(イデコ)を夫婦で始めるメリット

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(写真=Antonio Guillem/Shutterstock.com)

2017年より、個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」は、20歳から60歳までの人なら原則誰でも加入できるようになりました。老後資金を自分で積み立てられて、手厚い税制優遇も受けられます。夫婦で始めれば、お金の貯まり方も税制優遇のメリットも2人で享受できます。夫婦で一緒に始めたいiDeCoの魅力を紹介します。

夫婦で、理想の老後をシミュレーションしてみよう

今は子育てや仕事、家事で忙しい毎日を送っている夫婦でも、子どもたちが独立して手が離れれば、また2人だけの生活が始まります。その時になったら二人でどんな時間を過ごすか、今から共通の夢を持っておくのは大切なことです。

共通の趣味を持つのもいいですし、思い切って田舎に移住し家庭菜園を始めるというのも素敵なプランです。ただし、夢を叶えるにはある程度のお金が必要になります。そこで、今から始めたいのがiDeCoです。iDeCoは毎月お金を積み立て、そのお金を投資などで運用することにより老後の暮らしに備える仕組みです。夫婦の老後資産を作るのに、iDeCoにどんなメリットがあるのか詳しく説明します。

iDeCo(イデコ)を夫婦で始めるメリット

iDeCoは自営業・会社員・公務員など働き方によって上限額が定められています。例えば企業型確定拠出年金がない会社員の夫の名義で口座を作る場合、拠出限度額は月2万3,000円です。またiDeCoは1人につき1口座しか開設できないので、夫が複数の口座を持って運用する、ということができません。

そこで、夫の口座に加えて専業主婦の妻も口座を開設すると、夫婦それぞれが月2万3,000円を積み立てることができるようになります。例えば、共に30歳の夫婦が30年間この額を積み立て続ければ、受取時には合計1,656万円のお金に運用益がプラスされることになります。つまり2人で別々に運用することで拠出限度額が拡大するのです。

増えるのは掛金だけではありません。iDeCoの大きなメリットとして、税控除を受けられるという節税効果があります。例えば、拠出時には毎月の掛金の全額が所得控除の対象となる上、運用時には通常金融商品の運用益にかかる約20%の税金が非課税となります。

例えば、共働きの会社員同士の夫婦で、それぞれ年収(課税所得)が500万円と300万円なら、拠出時には年間合計14万円近くの税金が控除され、年末調整で戻ってくることになります。ただ貯金をするよりも、iDeCoで積み立てを行う方がいかにお得であるかが分かると思います。

主婦もiDeCo(イデコ)で安心な老後を手に入れよう

「専業主婦はiDeCoの対象ではないのでは?」という心配は不要です。2017年1月に法改正され、基本的に誰でも始めることができるようになりました。ただし専業主婦や年収103万円以下のパート主婦は、もともと所得税と住民税を支払っていないため、拠出時の節税効果はありません。

とはいえそれ以外のメリットは会社員などと同じく受けられるので、専業主婦であってもお金を運用し老後資金の準備ができるのです。

厚生労働省による「平成29年度年金額」は、夫婦2人で月額22万1,277円です。一方で、生活保険文化センターの「平成28年度 生活保障に関する調査(速報版)」によれば、老後に夫婦で暮らしていく上での最低日常生活費が22万円。そしてゆとりある老後生活費は34万9,000円となっています。

つまり、公的年金だけでは日々の生活を送るだけで精一杯ということになります。しかし、iDeCoで将来に備えておけば、老後の暮らしに夢が膨らむのではないでしょうか。充実した老後生活の準備をしていきましょう。

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